風が吹けば桶屋が儲かる。

藻が石油を作ると中国が分割される。

藻類に「石油」を作らせる研究で、筑波大のチームが従来より10倍以上も油の生産能力が高いタイプを沖縄の海で発見した。チームは工業利用に向けて特許を申請している。将来は燃料油としての利用が期待され、資源小国の日本にとって朗報となりそうだ。茨城県で開かれた国際会議で14日に発表した。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1576965.html

石油を生成する藻が筑波大によって見つけられた。
この藻は汚染された水を養分として、エネルギーを作ってくれる超科学生物だ!
つまり、先進国は下水処理施設にこの藻を培養することでエネルギーを得ることができる。
優れた下水インフラを持ちながら、エネルギー不足に日々悩まされている日本にとって再び覇権のきっかけになるかもしれない。

日本の覇権主義はまあ、冗談として、石油が下水処理場で作れるようになったら世界はどうなるだろう?
答えは簡単だ、中国が世界一の産油国になる。
世界で一番汚染された水源を持っている中国が世界一の産油国になるのは当たり前だろう。
そこで気になるのは石油価格の暴落だ。
中国みたいな国が産油国になったら石油メジャーは価格統制出来なくなる。
だからそんな時代にはならないとちょっと経済を齧った奴が口をそろえて言う。

馬鹿馬鹿しい。

根本的に石油メジャーのビジネスというものを理解していない。
資源ビジネスというのは300年前から変わらず植民地ビジネスなのだ。

植民地ビジネスとはなんだろうか?
石油・ダイヤ・ウラン・レアメタルなど近代文明に必要な重要資源はみな未開地域に集中して存在している。
というか、これらが存在する地域は、近代文明に重要な資源を持っているゆえに未開地域に甘んじていると言っても過言ではない。

近代化するまでに必要な地域は水源、牧草地、農耕地などの土壌資源だった。
しかし、土壌資源が豊富な地域というのは基本的に鉱物資源に乏しい。
結果としてヨーロッパなど水源がある地域が先に近代化を成し遂げるにいたった。
ヨーロッパは近代化が達成されると今度は鉱物資源が必要になり、痩せた土地と干ばつにあえぎながら鉱物資源を蓄えている地域を侵略していったのだ。
これが中世〜近代の戦争と侵略の歴史である。

さて、ヨーロッパ諸国は搾取する側であるから、資源を持っている地域が近代化されると非常に困る。
知恵を付けて賢くなられると搾取するときに面倒なことが増える。
派遣工だって労働基本法やら労働組合、人権などを知らなければ簡単に奴隷として使役出来るのに、ちょっと知恵を付けるとストだなんだとネジ締めくらいしか出来ない癖にすぐ騒ぎ出す
自国内でこんな面倒な目に会っているわけだから、せめて他国ではそういう面倒に逢いたくない。

そこで重宝されるのが植民地経営のノウハウだ。
その手法は簡単で未開民族の王族を買収して贅沢三昧させ、自分の頭では考えられないようにして、間接支配するということだ。

基本的にアフリカ大陸におけるヨーロッパ企業のやり方は同じ手法である。
土人の私兵集団にダイヤを発掘させるデビアスとか、王族を利用して石油を搾取するセブンシスターズとかいろいろだ。
蛮族の長を飼いならしてビジネスの実態は白人が持ってる

一般に石油メジャーとデビアスなどは別の業種と考えられているが、実際には同じ業種だ。
ヨドバシカメラとデパートが扱う商品が違うだけで、実際は同じ小売店であるのと同じように、石油メジャーとデビアスは商品が違うだけで基本的には植民地経営会社なのだ。
だから、たとえ石油を精製する藻が実際に実用化されても、石油メジャーはアプリケーションの形を変えてエネルギー市場を支配するだけだと思う。


まあ、アラブとかは困るだろうけど、そりゃ彼らが石油の上で胡坐をかいて50年間何も考えなかった馬鹿だから仕方ないね。
石油に価値がなくなったら、あんな宗教原理主義者の巣窟にだれが見向きする?
被支配層っていうのは利用価値がなくなったら捨てられるのが世の常だ。
そんなのはアラブの王様やイスラム今日の指導者たちが一番よく知ってるんじゃないか?
だから、石油メジャーを含めて原油輸入国の先進国はみんなこの技術の進歩に肯定的になると思う。



石油に価値がなくなったら、イラク焦土化しても誰も文句を言わないだろう。
EUも中国も、反米的な姿勢を出しているのは、利権を米国が持っていくからである。
別にイラク人がかわいそうだからじゃない。
でも本音を言うと自分も悪党に見られるから、人道的見地とか建前を言ってるだけで実際は、「アメリカひとりじめすんなよ」ってことだ。
独り占めされるくらいなら足を引っ張りたいだけだ。



そして、下水からエネルギー生成できても、供給は安定したとして、消費量が指数関数的に莫大に増えてるから価格は下がらないと思う。
中国はともかく、インドは輸入に頼るしかない。
この技術は結局、下水インフラが整って工業化された地域でしか利用できないからだ。
G8と中国はこの技術が使えるだろう。
しかし、インドもだめだしアフリカもだめだろう。


もし誰か良くわからないヒロイズムとヒューマニズムに駆られた阿呆がインドに下水インフラを作りに行こうとしたら、それを石油メジャーが妨害すると思う。
作って得られた石油の上前をはねるより、渡さないで売りつけた方が有利だからだ。


石油メジャーの頭の中はこんな感じだろう。
『石油メジャーは王族、G8はお情けで地方貴族にしてあげるから、仲良く成りあがろうとしてる愚民どもを搾取しましょうね』


つまり、こういう戦略だ。

  1. 先進国は普及させまいとしても止められないから、そこまでは仲間にする。
  2. 人口の集中している下水道の発達した都市部を持つ国たちでエネルギー源を産生する。
  3. むかつくムスリム産油国からは原油を買わず石油の輸出量でキャップを被せる。
  4. 成り上がりのインド人やらを締め出す。
  5. アフリカの黒ンぼは相変わらず民族闘争してなさい。奴隷として使ってあげるから。

インドはITで発展したくて、今後発電のための石油需要が爆発的に増えるだろう。
でも、自国で石油が生成できないから輸入に頼るしかない。
しかし、石油が支配されていると今度は原発開発に力を入れそうだ。


でも、その辺はすべて印パ戦争にかこつけて潰されると思う。


そして最後の中国分割統治だが、冒頭でも述べたとおり、中国は世界一の汚染国家なのでこの技術による石油生成ポテンシャルが非常に高い。
そうすると、中国が世界一の産油国になる。
これはヨーロッパにとっても米国にとっても好ましくない事態だ。
だから中国はEU、ロシア、米国で潰されるだろう。
いくら13億いても世界の半分を敵に回して勝てるはずがない。
しかも国家経営で一夕の長がある国ばかりだ。


そして他の植民地と同じように共産党の一部を金で懐柔して貴族化させて、地方領主を作るのさ。
中国人のメンタリティから考えたら間違いなく飛びつくだろう。
中国人の90%は土人だから共産党やエリートの一部を懐柔するだけで簡単に支配できる。


しかし、一国として懐柔してしまうと、変な自己顕示欲でロシアとかにケンカを売るから(負けてばかりだけど)3〜4に分割して中国内で張り合ってもらう。
ちょっと前にもイギリスがインドを支配するために矛先としてパキスタンを作ったのと一緒だ。


で、分割統治でエネルギーと工業の生産拠点にして、世界の業を背負わせることになるわけだ。


はっきり言うと、現代文明の上下関係はもう覆らない。
インドや中国がいくら頑張っても世界の強国にはなれないし、日本も同じ運命をたどることになる。
ローマ帝国の末裔が世界がリセットされ、次の文明からスタートするまでずっと世界を支配し続けるのだ。