んーだんだん大人になる

資本主義の終焉にコモディティ社会が訪れる。
コモディティ社会を脱出してポスト資本主義社会に移行するためにはクリエイティビティが必要だ。
ポスト資本主義社会ではベンチマーク出来る評価ではなく、新たな価値を自分たちで想像していける企業が競争優位に立つ。
そしてベンチマーク至上主義を貫く企業は下請けになり下がる。


コモディティ社会を脱せない国では、コスト競争が熾烈化して、ワーキングプアが出来る。
ワーキングプアたちは働く意欲をなくし、不満を溜め、それを政府にぶつける。
ヨーロッパでも日本でもそれは起き始めている。


クリエイティビティを育てるのには長い時間がかかる。
ちょっとやそっとで育成出来るものではない。
数世代にわたって根付いたフィロソフィー*1がそれを育成するのだ。
先進諸国は長い経済の変遷の中でクリエイティビティの貯蓄をしてきた。
ではその貯蓄を捨ててしまった国が一気に経済成長したとき、世界に何が訪れるだろう?


経営学や技術経営を学んだ人たちがこの危うさに気付けるだろうか?
それとも僕のようにしがらみで警笛を鳴らせない体になるのだろうか?

*1:哲学という意味で使っていない。