子供の科学離れを嘆く前に、魅力を伝えられない教育者の質を嘆くべき


Haruhiko Okumura (@h_okumura) | Twitter
昔より高校の情報の教科書は良くなってきたが,いまいちだなぁ http://twitpic.com/1ilbkn 10:41 PM Apr 25th

説明にコムヅカシイコトバを羅列して偉そうな教科書は、僕が高校生の頃から変わっていない。
上で張ったのは圧縮アルゴリズムに関する高校の『情報科の教科書』の一文。
こんな書き方をしたのでは高校生が興味を示さないのも無理は無い。

興味を持ってもらうならば、例えば連長圧縮(RLE)アルゴリズムを用いて

○○○×○○×○○○○×○○○

という羅列は

    3243

という数列に置き換えることが出来る。

これが圧縮だ!
そして、3243という数列が○○○×○○×○○○○×○○○を示すというルールが圧縮アルゴリズム。簡単でしょ?

などと説明すれば、高校生でも感覚はつかめるだろう。

説明したあとは適当に自分なりの圧縮アルゴリズムを作ってみさせる。
そして、どれだけ簡単に高圧縮を達成できるかをゲームとして競わせれば自ずと興味を持った子供は自分で深いところまで学ぶだろう。
逆に専門知識を得なくても良い子供にとって、圧縮に関する知識はこの程度で十分すぎるはずなのだ。
大学で情報系の教育を受けても、圧縮アルゴリズムに関して事細かに説明できる人間は極少数なのだから。



圧縮の説明に冗長性とか下らんことを言うから、子供が科学に興味を持たなくなる。
冗長性なんてコトバを使ったら、今度は冗長性の意味を説明する必要がでて、その説明にまたムツカシイコトバを使ってさらに興味を無くさせるだろう。


高校の教科書に冗長性とか書いてる奴は、自分の行為そのものが教育に冗長さをもたらしている事に気づいて自重すべき。