んーだんだん大人になる

資本主義の終焉にコモディティ社会が訪れる。
コモディティ社会を脱出してポスト資本主義社会に移行するためにはクリエイティビティが必要だ。
ポスト資本主義社会ではベンチマーク出来る評価ではなく、新たな価値を自分たちで想像していける企業が競争優位に立つ。
そしてベンチマーク至上主義を貫く企業は下請けになり下がる。


コモディティ社会を脱せない国では、コスト競争が熾烈化して、ワーキングプアが出来る。
ワーキングプアたちは働く意欲をなくし、不満を溜め、それを政府にぶつける。
ヨーロッパでも日本でもそれは起き始めている。


クリエイティビティを育てるのには長い時間がかかる。
ちょっとやそっとで育成出来るものではない。
数世代にわたって根付いたフィロソフィー*1がそれを育成するのだ。
先進諸国は長い経済の変遷の中でクリエイティビティの貯蓄をしてきた。
ではその貯蓄を捨ててしまった国が一気に経済成長したとき、世界に何が訪れるだろう?


経営学や技術経営を学んだ人たちがこの危うさに気付けるだろうか?
それとも僕のようにしがらみで警笛を鳴らせない体になるのだろうか?

*1:哲学という意味で使っていない。

登会長と税関で面白い体験をした。

仕事の関係でソフトイーサの登会長と海外出張をした。
彼と旅行すると面白い体験をすることが多い。
前回、某国に行ったときはiPadを購入しようとして詐欺にあった。
70,000円程度であると言われたのに、購入したのち簡単なサービスを行われ追加で70,000円要求された。
これは個人的にも不当であると思ったが、まあどちらの言い分も理解でき、私は仲裁に入って追加サービス分の価格交渉をする羽目になった。
しかし、どちらもほとんど譲歩しないので(特に会長は絶対に引かない)私はだんだん面倒くさくなり、最終的に会長はある大人の解決を行った。
これは正当な行為だったが、常人にはとても思いつかないような解決法で、これには驚いた。


今回は税関で登会長の至極まっとうな意見によって大変面白い体験をした。

しかし、私は単に自分が本当に思っていることを正直に話しているだけである。カバンの中に何が入っているのか、検査するまで、自分でも分らないではないか。また、カバンの中に入っているものが、違法物品に該当するか否かというのは自分には専門知識が乏しいので、やはり、分らないではないか。自分で確実に分っていないことなのに、わかったふりをして、申告書に "いいえ" と書くのは、正直な行動ではない。それは、自分の思っていることに反した行動だから、それはできない。そう主張して、是非、税関で荷物を開けて検査してほしいと依頼し続けた。
http://d.hatena.ne.jp/softether/20100929

当時の会長は始終まじめにblogで記載されているような内容を繰り返しており、税関の職員も困惑していた。
はじめは私もまじめな顔をしていたが、あまりに滑稽な状況が続くので、だんだん笑いをこらえるのが困難になった。
登会長は非常にまじめにやっていたが、私が笑ってしまうと悪意を持ってこのような行動を取っているとみなされ、業務妨害に抵触する可能性がある。
しかし、私は同行者なので彼のそばを離れるわけにはいかない。

会長の主張は大変論理的であるし、理解もできる。
税関の職員も困惑しているし、職員が何人もこちらに集まってきており、この結果税関のほかの場所が手薄になって日本国に違法なモノが持ち込まれたり、脱税が行われて正当な税収が損なわれる可能性があった。
そこで、私は税関職員の説得をすることにした。


とりあえず私は若い税関職員に友好的に話しかけ、自分の立場と、登会長が大変変わっているが善良な人物である説明をした。
そして、今回特にこのような行動をしている理由として私が出張先であった恐怖体験によって彼が過敏になっているという話をした。
その恐怖体験というのはホテルのロビーでガラの悪い連中に取り囲まれ売春窟に無理やり連れて行かれそうになったことなどである。
そして、自分は量を超えて煙草を購入したので関税を支払う必要があるという話をした。


彼のような奇妙な行動をとると、一般に人は『何らかの危険な人物である』とか『変質者である』と思い警戒してしまう。
しかし、私のように自分に対して友好な態度を持つ人物が、危険な人物ではないということを保証するとだんだん態度を軟化させる。
ああ、この人物は危険なのではなく、ただの変わっているだけなのだと思うのだ。
そして、態度を軟化させた職員に、面倒だから望み通りカバンをすべて開けて調べてやってはどうだろう?
その方がここで問答をしているよりも早く問題が解決する。
という提案をした。


これは俗に言う、『Good Cop / Bad Cop』という手法である。

良い警官・悪い警官は、明確に相反するやり方で対象者へのアプローチを行う二人の質問者のチームから構成される。二人の質問者が対象者に対し交互に質問を行う場合と、同時に対面する場合がある。

「悪い警官」は対象者に対し、粗暴な非難や侮辱的な意見、脅迫などの、攻撃的かつ否定的な態度を取り、基本として対象者との間に反感を作り上げる。これにより、対象者に同情的な役割を演じる「良い警官」の活躍の場が整えられる。「良い警官」は対象者に対し支援や理解を示すように見せかけることで、基本として対象者への共感を演出する。また、「良い警官」は対象者を「悪い警官」の締め上げから庇護する。

対象者は「良い警官」への信頼感や「悪い警官」への恐怖から、「良い警官」と協力関係が結べるのではないかと感じ取り、結果として「良い警官」へ協力するために、色々な情報を話してしまう。

この場合、会長には悪い警官の立場を意図せずに演じてもらった。
一般の犯罪者に関しては攻撃的かつ否定的態度が有効であるが、税関職員に対してこの場合は有効ではない。
税関職員は登会長よりも知的能力が低く、法律に関しても詳しくないが、公権力者としての威厳を保たなければならないので、彼のように正確に遵法する行動の方が、脅威となるのである。
会長は、公務員を公務員として扱うが、彼らは公務員である前に職業を行う人間であることを忘れてはならない。
こういった状況に陥った際に、多くの場合公務員が高圧的な態度に出るのは、自分たちが知的能力が低く、法律に関しても詳しくないことが露呈してしまうことを恐れているからである。
そして、それが公然の事実*1であっても露呈してしまうと威厳が保てないのだ。
威厳を保てないと税関職員の信頼は失われ、機能しなくなってしまい、何らかの別のシステムに入れ替えられて職を失ったりする可能性がある。
彼らはそれを最も恐れているのだ。
また、別の角度から考えると、通常、旅行者は帰国の際にカバンを税関でチェックされるのを嫌がる。
それをどうしても開けて調べてほしいという旅行者が現れた時に、私が彼らの立場であれば、対峙している人物が実はカルト教団などの狂信者やテロリストで中に爆弾が入っている可能性を考慮してしまう。
どちらにしろ、この状況は税関職員が想定外であり、想定外なので彼らの有限の脳細胞ではフレーム問題が発生して税関職員自身の合理的な判断力を奪う結果となっていたことを心に留めておきたい。


しばらくすると提案に従い無線で呼ばれた職員がやってきて彼は望み通り別室で取り調べを受けることとなった。


ちなみに私は登会長と似たような人物をもう一人知っている。
2ちゃんねる管理人の西村博之氏である。
もう10年近く前の話だが、当時、私はUGの世界でそこそこ名の通ったガキで、現在では違法になったチンケなビジネス(当時は合法)などで金を儲けていた。
そして2ちゃんねるに金の匂いを察知し、西村氏やその側近と仲良くなった。


ある日、私が彼と他何名かで都内某所で遊んでいたときに、ある団体がそこに西村氏が居ることを嗅ぎつけて恐喝をしに来た。
2ちゃんねるの運営によってその団体が損害を被ったので賠償しろというような内容だったと思う。
そこは密室だったが、強面のどうみてもカタギではない人たちが複数で西村氏を取り囲んで怒鳴り散らしており、私はビビリなのでキンタマが縮みあがった。
自分は関係がないので早く賠償でもなんでもしてこいつらを追い返してくれと思っていた。


しかし、西村氏は一歩も引かずにヘラヘラしながら対応していた。
当初の予定とは反して、その団体の人たちは怒鳴り散らすだけで暴力をふるうことが無かった。
常人は、こういう人たちと対峙すると、すぐに暴力が振るわれるような妄想をしてしまい、自分を不利な立場に追いやってしまうと思う。
しかし、普通に考えればその団体の人たちがもし西村氏に暴力を振るえば、司法によって彼らの方が不利な立場になってしまう。
以前、非合法団体の人から聞いた話ではこういう金銭を交渉する場合は場数を踏んだ冷静な人物を交渉役として送るらしい。
その場合、決して所属の司法指定団体名を名乗らず、暴力もふるわないらしい。
なぜかというと、団体名を名乗るだけで暴力団対策法で処罰され、また暴行の事実が明らかになった場合通常よりも重い処分が団体に下されるからだそうだ。
西村氏はこのことを良く知っていたので、ヘラヘラ笑いながら対応していた。
知っていたとしても、私にはできないと思う。


この一件で若かった私はこの世界でビジネスを続ける器がないと判断して、UGと決別した。


当時の知り合いの何人かはネット長者になった。
そして、少なくない数が路頭に迷ったり、犯罪者になったり、自殺したりした。
特に2000年代前半のネットバブルでハメを外しすぎて失敗した人が何人もいる。
当時、六本木ヒルズがなぜITベンチャーで盛り上がったか知っている人は少ないだろう。
その背後にはある団体が居たのだ。彼らは巧みにIT企業家を女と薬で奴隷にして、上場詐欺に近い方法で利益を上げていた。
六本木という土地は今も昔も警察が支配しているわけではないのだ。
当時、私も標的になった。
しかし、決別する決心をしていたので運良く抜けることができた。
西村氏の一件がなければ今頃収監されているか、薬漬けになっていたかもしれない。


西村氏はそういう中にあってうまくやっていると思う。
登会長も非常にうまくやっていると思う。
登会長も西村氏も、必要以上に自分を不利な立場に置かないという点で共通している。
つまり、どんな状況にあってもこの二人は常に冷静で合理的な判断が可能なのだ。

大きな成功というのはこういう人の元に降ってくるのであって、それができない人には手に入らないのだと思った。


西村氏の時はキンタマを縮み上がらせていた小物だった私だが、10年近くたって、私にも色々出来ることが増えた。
今回は私は、登会長が税関で被ったトラブルの際に登会長、税関の双方を助ける行動がとれたと自負している。
私も私なりに人なみの幸せが手に入れたい。

追記

詐欺に会ったときに、会長が行った行動というのは、一般的に社会人がお金を払っているあるサービスの有効利用である。
しかし、この利用方法についてはここに記載しない。
なぜかというと、このサービスを色々な人が利用しだすと、サービス自体の採算が取れなくなり、破たんする可能性があるからである。
私は知識や技能というのは自分でモノを考えられる人のみで利用されるべきだと思っている。


また、10年前に私がトラブルに合ったある団体というのは非合法団体がスポンサーとなって活動している政治結社のようなものである。
右翼側か左翼側かは明記しないが、どちらの側も紐解けば非合法団体に結び付くことは公然の事実だ。


現在、20代中盤以上のギークにとって、UGとの繋がりは切っても切れない関係があると私は考えている。
日本国内にいる天才プログラマーの殆どが多かれ少なかれUGで技能を身に付けた経験があるというのが私の実感だ。
今でも90年代後半のカオスだったWEBの話題は当時を知るプログラマー同士で語られることだし、利用していたUGツールのプログラマー同士が知らないうちに友人関係であることも多い。
これは登会長がUGで活動していたという話ではなく、一般論の話である。彼が活動していたかどうかは彼のみが知るところだ。
2ちゃんねるという裏路地ができるまで、UGの世界は我々若いギークに対して門戸を開いていた。
しかし、裏路地ができて本当にレベルの低いワナビーがあふれかえると、彼らは本当に地下にもぐってしまった。
20代前半などの若いギークの話題はWEBとtwitterメディアアートなど凡人に媚びた内容が大半を占めており、コンピュータの表面しかなぞっていないと私は個人的に感じているので、これは非常に残念なことだ。

*1:国III高卒程度の難易度である税関職員にそんな高い知的能力が無いことは誰でも知っている。

すごいビジネスを思いついた。

登記して会社を作り、愛知県に存在するサーバを借りる。
みんなでこれを作る。

数が多ければ多いだけ良い

そこに、アクセスするだけでサーバダウンするような脆弱なシステムをインストールする。

Googlebotがアクセス

サーバダウン

偽計業務妨害で提訴

google有罪

民事訴訟DDoSをする。

Googleの弁護士費用を概算して、それより低い額で示談を成立する。

坊主丸儲け

若者よ、なぜ捨て駒を目指す?

就活事情を観察していて無駄に将来を悲観or自己過信して勝ち目の薄い博打をする子たちが気になっている。

自称、他称問わずベンチャーに就職しようとする人たちというのは零細企業に就職するという意識があるのだろうか?
安定雇用と福利厚生の約束された財閥系大企業より一見、ハイリスク・ハイリターンに見えるベンチャーというのはそんなに良い就職先なのだろうか?

ベンチャーの人材で必要なのはアイデアを創出できるごく一部の人材だ。
確かにそういう人材になれる自信があるのならば、ベンチャーに入ることも悪くない。
しかし、勉学を捨ててスポーツや音楽に打ち込んだ人のホトンドが満足な学歴や経歴を得られずにうだつの上がらない余生を過ごすように、才能によって勝敗が左右される分野に足を踏み入れるということはその才能が無かったときにリカバリは効かない。
ビジネスの世界でもそれは同じなのだ。
そしてアイデアマンというのはそうそうなれるものではない。

もう一つの問題が、仮に入ったベンチャーが成長したとして、零細企業と大企業では経営のスタイルが全く異なることだ。
仮に大企業化の立役者として振舞えたとしても、大企業化後に黎明期の人材は軒並み首を切られるか止めていくのがベンチャーの常である。
少数精鋭で素早いデシジョンを出せていたベンチャー時代に活躍したアイデアマンたちは、大企業化、マンモス化した自社で稟議を通す作業の煩雑さに嫌気が差すだろう。
領収書の提出が6ヶ月遅れるが大口顧客を引っ張ってきていた営業マン達は経理から厄介者扱いされる。
親分肌のカリスマ経営者はIRから黙ってろといわれて元気を失う

上で書いたのは様々な上場ベンチャーで実際に起こっていることだが、ベンチャー志向の学生はその辺も良く調べずに口を開けばベンチャーという。


成長する企業には大きく分けてlaunch と cruiseの2つのフェーズが存在する。launchフェーズで活躍する人材は多くの場合、ロケットのブースターよろしく大気圏突破の段階で切り離される。
cruisingフェーズでも企業の中で活躍するためには大企業の冗長性を持ったマネジメントノウハウを学ぶ必要があって、これはベンチャーでは学べないことなのだ。
成長したベンチャー企業が経営陣入れ替えで大企業からマネジメントスタッフを引っ張ってくるのはコレが理由である。
ベンチャーに就職しようという人たちは若いうちにエネルギッシュな生き方をするために自ら使い捨てのコマになろうとしているというのに気づいていない。
一生のうちで若い期間なんてごくわずか、20代の約10年と、30代以降の約30年でどれほど生活の重みが違うことか・・・。
奥さんと子供抱えて路頭に迷う夢に敗れたおとっつぁんが増えないことを願いたい。

元々優秀じゃない人が就活でも苦労するだけでしょ?


採用したいと思うような真面目な学生ほど、学生生活の前半は単位取得に励んでいますよ。学生らしい体験もこれから、卒論のタイトルすら決まっていないという段階で、彼らに面接で「学生時代に最も力を注いだことは何ですか」と質問して、果たして意味があるのでしょうか
http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/24246801

プロセス労働者の就活って大変なのね。
経験上、言われているようなまじめな学生というのは、言われたことしか出来ない場合が多い。
一緒に仕事をしていて同期や上司に居ると非常に困る人材だ。


こういう真面目が取り柄のプロセス労働者は今後、外国にアウトソーシングすることが常なので端的に言うと、新興国の労働者よりもストレス耐性が無い労働者は会社として必要なくなるのだ。
というわけで、就活という負荷を与えて、それに耐え切る奴だけ採用しているから企業の採用プロセスとしては現在の就活は正しいのかもしれない。


正直、彼らに自由な時間を与えても流行に踊らされて自発的な行動や、何かに力を注ぐことなんてしないと思うよ。
バイトするっていったって高々千円ぽっちの時給で客商売しかしないし、バンド活動しても他人の真似した曲しか出さない。
元々クリエイティビティが無い人材だから自分の価値を高める最善の手段として本能的に学業に打ち込むのだろう。


というか、周りを見ても、本当に優秀な人は就職活動なんかしないで就職してるのだが。
普通に新卒者でもヘッドハントは良く見かけるよ。
最近もSNSで有名な某社が新卒年棒千万で友人を・・・

起業したいが口癖の人は三種類

インターネットというインフラは非常に便利だが、一つ困ったことをしてくれた。
元々一定数居て、局地的にしか認知されていなかった目障りな存在、馬鹿とかキチガイとか社会不適合者を可視化してしまったのだ。
起業したい病の人もこういう目障りな存在の一つだ。


起業をしようと思うけど、ビジネスモデルが沸かない。
でもしょっちゅう経営者になりたい、起業したいと口ずさんでいる。
そういう人がここ15年で異常に増えた気がする。


そしてそういう人をカテゴライズすると大体三種類くらいに分かれると思う。


1.人に使われたくない人
2.社長になりたい人
3.一発逆転したい人


こんな感じだ。


あきれるくらい能天気なオツムだと思う。

1.が論外な理由
会社として取引をする以上、取引先には頭を下げ続ける。人に使われないことは無い。
大企業を課長職で退職して、起業したら、子会社の平社員にアゴで使われる。
なんて事例は良くある。
この条件は宇宙国家の独裁者にでもならない限り満たせない。

2.が論外な理由
業務をしていなくても約10万のコストで会社は作れる。
社長にもなれる。
別に仕事をしないならビジネスモデルを考える必要も無い。
それすらすぐやらない。
こういう人はなんでも後伸ばしにして結局失敗する。

3.が論外な理由
会社を操業して設立して働くのを自分ひとりとしても3年間でかかるコストは2000万程度だ。
ビジネスモデルも考えられない人がそのお金を起業することに使うくらいなら、2000万円分宝くじを買った方が良いのではないだろうか?
宝くじの1等当選確率は1000万分の1なので、宝くじを10万枚購入したときに当たる確立は1%だ。
統計を取ったことがないが、おそらく起業して一発逆転できる確率よりも高い。
問題はこれくらいのリスクを投資しないと成功というものは手に入らないにも関わらず、2000万円分の宝くじというリスクも犯せないその気概だ。
こういう人はきっとビジネスチャンスがあっても逃すだろう。


さて、こういう人のお話を聴いていると大抵頭の中にある会社のイメージがホワイトカラー企業だ。
つまり知的産業をイメージしている。
馬鹿なくせに知的産業に足を踏み入れようとしている。
全くばかげたことだ。
あ、馬鹿だから仕方ないのか・・・。


ところで、起業、起業と聞くとみんな六本木ヒルズの大学デビュー成金的なのをイメージしがちだが、それが起業の全てだと思っていないだろうか?
飲食店を開業するのも、工務店を開業するのも起業だということを忘れていないだろうか?
そしておそらく、中卒や高卒から仕事を始めて手に職をつけて独立する人の成功率は、大卒でホワイトカラー企業を開業する人の成功率より高い。
なぜならば、彼らの作業の多くは属人的な知識で占められていて、オートメーションが難しいからだ。
属人的=独自の技能で仕事をしているこういう企業はある意味でベンチャーだと思う。
起業しようと思う人は、ホワイトカラー労働にばかり目を向けていないでこういうところにも目を向けてほしいものだ。
アウトソーシングが容易なホワイトカラー労働に比べて、ロケーションが固定されたブルーカラー労働というのはまだまだブルーオーシャンが残っているはずなのだ。


勉強すら出来ないくせに、一人前に大学に進学して知的産業につこうとしている諸君。
君たちがワーキングプアに一直線、社会の搾取奴隷に突き進んでる間に、君たちが馬鹿にしてる肉体労働者たちは着実に成功の階段、健全な生活への道を進んでいる。
目を覚ませ。

子供の科学離れを嘆く前に、魅力を伝えられない教育者の質を嘆くべき


Haruhiko Okumura (@h_okumura) | Twitter
昔より高校の情報の教科書は良くなってきたが,いまいちだなぁ http://twitpic.com/1ilbkn 10:41 PM Apr 25th

説明にコムヅカシイコトバを羅列して偉そうな教科書は、僕が高校生の頃から変わっていない。
上で張ったのは圧縮アルゴリズムに関する高校の『情報科の教科書』の一文。
こんな書き方をしたのでは高校生が興味を示さないのも無理は無い。

興味を持ってもらうならば、例えば連長圧縮(RLE)アルゴリズムを用いて

○○○×○○×○○○○×○○○

という羅列は

    3243

という数列に置き換えることが出来る。

これが圧縮だ!
そして、3243という数列が○○○×○○×○○○○×○○○を示すというルールが圧縮アルゴリズム。簡単でしょ?

などと説明すれば、高校生でも感覚はつかめるだろう。

説明したあとは適当に自分なりの圧縮アルゴリズムを作ってみさせる。
そして、どれだけ簡単に高圧縮を達成できるかをゲームとして競わせれば自ずと興味を持った子供は自分で深いところまで学ぶだろう。
逆に専門知識を得なくても良い子供にとって、圧縮に関する知識はこの程度で十分すぎるはずなのだ。
大学で情報系の教育を受けても、圧縮アルゴリズムに関して事細かに説明できる人間は極少数なのだから。



圧縮の説明に冗長性とか下らんことを言うから、子供が科学に興味を持たなくなる。
冗長性なんてコトバを使ったら、今度は冗長性の意味を説明する必要がでて、その説明にまたムツカシイコトバを使ってさらに興味を無くさせるだろう。


高校の教科書に冗長性とか書いてる奴は、自分の行為そのものが教育に冗長さをもたらしている事に気づいて自重すべき。